坐骨神経痛を自力で治すには?
坐骨神経痛は鍼灸臨床でよく受診される症状です。
腰痛患者は2000万人ともいわれ、そのうちの半分は下肢痛もしくはしびれを自覚しているものとされています。
ヘルニアが遠因であったり、すべり症だったり脊柱管狭窄症だったりと原因はいろいろあります。
多くの患者さんがどうすればよいかお悩みではないでしょうか?
投薬治療や神経ブロック療法で、解決できた場合はかなり運のいいほうでしょう。
そこで、お悩みの貴兄に特攻気穴をお教えします。
環跳穴、風市穴の2つです。
環跳穴
坐骨神経痛で多くの臨床家が使用する名穴ではある。
側臥位になってゴルフボールでゆっくり揉捏する。時計回り
風市穴
風市穴はもともと治療し難い、難証の症状に用いる経穴で、上方から下方へ向けて斜刺で使用するが、自分でマッサージしても、間欠性跛行は回復する可能性はある。
ヘルニアや腰部狭窄症の患者さんの多くは腰痛、そのものは自覚症状は少なく、下肢への放散痛や、しびれで徐々に歩けなるといいます。
少し前に、他の鍼灸院で半年毎週のように治療するも、症状が不変といっていた80代の患者に、環跳、風市、腰部主要経穴への電気針を行い、たった4回で完全に回復させたことがある。風市は痛くありません。
坐骨神経痛を自力で解決するもう一つの方法
坐骨神経痛の患者さんへのケアはどのようにしたらよいのでしょうか?
患者は立位または座位で、患部の親指の指先で黄髎、承泣、合谷などのツボを10~20秒ずつ、患部が痛みや腫れを感じる程度に押してください。
1.患者を立位または座位にし、患部の親指の指先で、黄髎、承泣、合谷のツボをそれぞれ10~20秒、患部が痛みや腫れを感じる程度に押さえます。
2.患者を先ほどと同じ姿勢にしたまま、患部の親指の腹で梨状筋を6~10回、局所的に痛む程度にはじきます。
3.患者を先ほどと同じ姿勢にしたまま、患側の親指の腹を使って、環跳点を軽い方から重い方へ、重い方から軽い方へ、1~3分間、患部が痛く、温かく、心地よく感じる程度に揉みます。
4.患者を前と同じ姿勢にしたまま、患部を手のひらの付け根で2~3分、温かく感じる程度に押したり揉んだりしてください。
5、できるだけ早く正しい技術で治療すれば、効果は非常によく、時には数回、あるいは1回で治ることもあります。
6、日常業務で再負傷しないようにし、風や寒さの侵入を避け、病状を悪化させないようにすること。
かわい健一
執筆者・院長
執筆者・院長
かわい健一
明治東洋医学院鍼灸科卒業
はり師・きゅう師・三療師
全日本鍼灸学会・東洋医学会所属
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